私の背中を押してくれた、先生のコトバ。


Vol. 2: 東京都 U・Yさん(36歳 女性)

私の場合、おでこや肘に皮疹ができて驚いて病院を受診したのが最初です。その後「乾癬」と診断されますが、私は乾癬という病気を全く知りませんでしたし、長い間正しく知ろうともしませんでした。症状が改善していなくても、先生に「どう?」と聞かれると「変わりないです」と答えるような後ろ向きな患者でした。そんな時、先生がかけてくださったこの言葉が、私を変えるきっかけになったと思います。

乾癬の勉強会というのがありますから、よかったら参加してみませんか?

病気に関する情報はインターネットでも得られますけど、生活上の悩みなどは、そうもいきませんよね。患者向けの勉強会で患者さん同士で話して、心から共感できれば安心できるし、治療に対しても、もっと前向きになれるかもしれませんよ。

参加した勉強会で、私は初めて乾癬という病気を理解しました。そして私が知らなかった治療法が実はたくさんあるという事実に衝撃を受けました。勉強会で、それまでは隠し続けてきた自分の体験を思い切って話し、思いを共有できたことで初めて心が落ちつきました。乾癬という病気としっかり向き合うことができるようになりました。そして何より、治療に対する姿勢が変わったんです。これは先生と、先生が教えてくださった勉強会のおかげだと思います。

医師なら誰もが、あなたの乾癬を治したいと思っています。ですから皆さんは「自分がどうなりたいか?」を医師に伝えてください。タクシーに乗った時に、運転手さんに目的地を告げるように。そうしたら医師は、どの道を通ってどうやってその地に到達するか思いつく限りの方法を並べて、あなたと一緒に考えることから始めてくれるはずです。

皮膚科医や乾癬患者さんへのインタビューでお伺いした体験を参考に構成したフィクションです