病院の受診前にチェックしておきたいこと


症状の始まった時期、症状の出る部位、度合い

まずは、現在の症状についてきちんと把握しておくことが大切です。

病院に行く前に、以下の項目に答えられるかどうか考えてみましょう。

□いつから症状が出るようになったのか?

□症状はどの部位に出る?(背中、腕、足など)

□今どの程度かゆいのか?一番つらいときの症状は?

(例:ほとんどかゆみを感じない、ちょっとかゆいが掻くほどではない、時々軽く掻く、人前でも掻くほどかゆい、かゆくて目が覚める、かゆくて寝られない)

□どんなときにかゆみが出やすいか?

(例:ストレスを感じたとき、仕事中、食事中、入浴中・後、日中ずっと、就寝前・就寝中など)

□関節炎の症状はあるか?

□眼の症状はあるか?

□現在、服用中の薬剤があるか?

□既往歴について

いざ医師を目の前にして症状のことを話そうとしても、うまく答えられなかったり、伝えたかったことを言いそびれることもあるかもしれません。そのため、できればメモなどに書いておくことをおすすめします。

どんなことに困っているか

症状によって、日常生活を送る中でどんなことに困っているのか、どんな支障が出ているかについても整理しておきましょう。

以下は皮膚の状態による日常生活の不便さを評価する方法DLQI※1の質問項目の一部です。該当するものがあるかチェックしてみてください。

□皮膚にかゆみや痛み(ひりひり、ぴりぴり、ずきずきするような)を感じている

□周りの目が気になる、恥ずかしい

□皮膚症状のせいで、家事や家の仕事をするのに支障がある

□皮膚症状のせいで、服装に影響がある

□人付き合いや自由時間の過ごし方に変化がある

□スポーツに支障がある

□仕事・勉強に集中できない、あるいは効率が落ちる

□親しい友人や家族・親戚との関係がうまくいかないことがある

□皮膚症状のせいで性生活に支障がある

□治療や手入れに時間がかかる

医師は以上のことを参考にして診断を下し、その上で今後の治療方針や治療方法(内服薬・外用薬・光線治療・生物学的製剤など)を決定します。乾癬を治すのはあなた自身。治療を進める中で不安なことや心配なこと、わからないことがあれば積極的に医師に質問するようにしましょう。

※1 DLQIとは、Dermatology Life Quality Indexで、患者さんが皮膚の症状の状態によって日常生活の中で感じる不便さについて、10質問に回答してもらいます。その回答結果を点数化して、生活の質を評価するものです。