Story4 〜 結婚式に招かれて… 〜


油井仁美さん(仮名) 29歳:女性

私の場合は皮疹が悩みなんですけど、これは出たり出なかったりするんですね。出た時は最悪ですけど、なんとか化粧でごまかしたりして。でもいつ出るかは分からないわけです。そこへある時、幼馴染みの友人から結婚式の招待状が届きまして、場所はハワイ。嬉しかったんですけれど、正直ちょっと考え込んでしまったんですよね。なんといっても結婚式は、大切な友人である新婦のハレの日だから祝福したい。だけど、もしその時、皮疹が肩や脚に目立つ状態だったらどうしよう?ハワイだったら肌を出すドレスを着ることになるし。困ったなって…

油井さんの「先生、ちょっとだけいいですか?」

それで次の診察の時に「3ヶ月後に幼馴染の結婚式があって、肩を出すドレスを着たいんです。でも皮疹が気になって、ドレスを着るのを躊躇しています」って。

油井さんにとってとても大切なイベントであることは、私にも良く分かりましたので、それは何とかしたいですねということで、3ヶ月を目安に何をするべきか?ってお話させていただいたんですよね。

先生にはあの時、私の気持ちを汲んでいただいて嬉しかったです。けっこうドキドキしながら相談したんですけど、話してみてよかった。おかげさまで新郎新婦にも友人たちにも、不安なく会うことができましたから。ありがとうございます。

NPO法人東京乾癬の会P-PATさんのご監修のもと、患者さんの実際の体験を参考に構成したフィクションです。